syamu濃いリッチプリン
ずんぺいがyoutberを引退してから10年以上が経つ。
一般的な社会人ならば、会社では働き盛り、家庭では立派な子供がいてもおかしくない年齢になった。
「アッアッアッ アトピーカイカイダデ キモチイイダデ!!」
粉吹き芋の如くアトピーで彩った汚い顔や背中をかきむしりながらずんぺいは寝たきりのまま子モグラを慰める。
うだるような暑さの貝塚市、老いた両親が仕事に出掛けている浜崎家の正午はずんぺいにとって至福の時間であった。
「アッアッ!!!!」
子モグラが痙攣し精を撒き散らす。
一体何度目の光景だろうか。
通常このような無職は自らの努力不足やスキルの無さを棚に上げ、やれ国が悪い、政治が悪い、家庭が悪いと環境や境遇に原因を持っていき、自分はやればできる、周りが俺のレベルについてこれないだけだと息巻いて満足するものである。
ずんぺいも一昔前は、就職を拒み
オラにはもっとクリエイティブな仕事じゃないとダメだで!
と幾度と無くyoutuberとして復活を狙っていた。
しかしながら相次ぐyoutuberの問題行動による規約の厳格化とyoutuberの減少。
それに伴い、HIKAKINを始めとする大物がテレビ業界へと活動の場を移した事によりyoutube自体の人気に陰りが見え始めた事からyoutuberは姿を消した。
クソレスこと宿敵シバターもヘイトスピーチによる罪で指名手配され姿を消した。
そしてずんぺいもyoutuberとしての復活を諦めた。
今のずんぺいは勃起宿舎の一室に押し込められ何の刺激も与えられず、ただただ毎日飯を食べては子モグラを慰める日々を送っていたせいで社会と完全に切り離され、ただ生きているだけの廃人になっていた。
もはやずんぺいは自分がかつてsyamu_gameとしてネット世界では知らぬ物がいない伝説だった事すら覚えていない。

それから少しの時間が経った。
差し込んだ西日の眩しさからずんぺいは目を覚ます。
元々生物なら必ず持っている生きようとする力、気力が元々少ないずんぺい。
長年の座敷牢生活とyoutuberという最後の望みの断絶は彼から動く力すら奪っていた。
芋虫のように蠢きながら日の光を避けるその姿には、かつての自尊心溢るる大物youtuber、syamu_gameの面影はない。
「ただいま」
カスゴリがパートから帰って来た。
かつてずんぺいがyoutuberとして活動していた時より白髪が目立ち、腰も曲がりかけている。
その顔は実年齢より一層老け込んで見えた。
「オカサン…オカサン…パルム…タベタベ……」
力無い声で食べ物を要求するずんぺい。
カスゴリは息つく間もなくずんぺいを無視して台所で離乳食を作る。
普通ならお腹をすかせた我が子に早くご飯を食べさせてあげたいように見えるだろう。
実際は嫌な事を早く済ませて暫くの安息を得たいだけだ。
カスゴリは出来上がった離乳食を持って座敷牢に入った。
そこではずんぺいがお腹がすいたストレスから自慰行為に耽っていた。
カスゴリも最初は我が子の恥態に嫌悪感を覚えていたが、今ではすっかり慣れてしまった。
子モグラを弄くるずんぺいの口元にスプーンで離乳食を運ぶ。
自慰行為をしながらずんぺいは器用にjお口アナルをすぼめて器用に離乳食を吸いとる。
端から見ればおぞましい光景だがこれがこの家庭の日常、慣習だ。


「……」カチャカタカタ
「……」カタカタカタ
浜崎家の食卓は静かだ。
会話は勿論、ラジオやテレビの音も聞こえない。
数年前までは柴田がいて少しの団欒と安らぎがあったが、その柴田が急に家を出ていってしまった。
きっとずんぺいに愛想を尽かしたか、嫌悪しての行動に違いない。
今はただ食器と箸が擦れる音が響き続ける。
ただ一つの例外を除いて……。
「ダデエエエエエエエエ!!!!ダデエエエエエエエエ!!!!!」
座敷牢からずんぺいの断末魔の如き叫び声が響く。
「ハァ………」
焼肉が心底くたびれた顔をし席を立った。
「アアアアアアアア!!!!! アトピー!!カイカイダデエエエエ!!!!ダデ!!!ダデェェ!!!!!!!」
ずんぺいがまな板の魚のようにのたうち、跳ね回りながら全身を掻きむしる。
焼肉が帰って来た事による凄まじいストレスがアトピーとなって身体中に襲い掛かる。
ずんぺいの爪はすっかり伸びきってしまっており、掻くことで皮膚は裂け、血が滲む。
それでもずんぺいはやめないのだ。
だんだんと痛みが快感になっていき、その快感が性感となり子モグラをいきり立たせる。
不思議と子モグラは通常の自慰行為以上に元気な姿だ。
「………」
無言で焼肉が座敷牢に入ってきた。
息子の哀れな姿を目の前にしても表情一つ変えず、ずんぺいに一歩一歩近付く。
「アッ!アッ!アッ!ダデッ!ダデッ!」
ずんぺいは自慰+自傷行為に夢中で焼肉の気配に全く気付かない。
無表情で焼肉は脚を上げ、ずんぺいの腹目掛けて力任せに脚を降ろした。


「!!!!」
言葉にならない言葉が出る。
焼肉はずんぺいの腹に二回、三回と立て続けに無情のストンピングを行う。
最初は夜中に騒ぐずんぺいに腹をたててふるった暴力だが、今の焼肉に感情は無かった。
ただルーチンワークのようにひたすらずんぺいを痛め付ける。
「ダデ……デ……」
散々痛め付けられ、呻く事しかできないずんぺいを一瞥もせずに焼肉は座敷牢を後にする。
去っていく焼肉の老いた背中をずんぺいは虚ろな目で見つめ続けた。
子モグラから精を滴ながら、ずんぺいは襲いくみに痛みに耐え続けた。
(一体どこで間違ったのだろうか?)
焼肉はずんぺいを折檻してから一人物思いに耽る。
ずんぺいは最初は良い子だった。
決して頭は良くなかったが小学校、中学校の時も元気に友達と遊んでいた。
職だって最初は工場で頑張って働いていた筈だ。
アトピーを理由に職に就けなくなってからもご利益の有るグッズやお布施もたくさんした。
俺達、夫婦は出来る限りの事をした筈だ。
一体何故?最初は普通だったんだ、生まれながらの障害である筈がない。
焼肉の苦悩は寝床に入ってからも続く。
カスゴリもまた似たような事を毎日考え、悩み続けていた。
これが浜崎家の地獄のような日常だった。
あの電話が掛かって来るまでは…。


今日は日曜日。焼肉もカスゴリも久しぶりの休みだが、ずんぺいの存在が心を休ませてくれなかった。
「ダデエエエ!!!!パルム!!!タベタベダデエエエ!!!!」
昼過ぎまでスヤスヤと寝ていたずんぺいは、空腹で目を覚まし食事を求めて喚き散らしていた。
曜日感覚の無いずんぺいは今日が日曜日だと……もう日曜日の意味も理解していないかもしれない。
日曜日だと気付かず=焼肉が居ることに気付かず喚き散らしてしまった。
「おいワレ」
焼肉が座敷牢に姿を見せると、ずんぺいは硬直しウォンツモードになった。
「オトサン……ハロ……!!!!! (パン!)ダデエエエエエエエエ!!!!!」
焼肉はエアガンを取り出しずんぺいに向かって発射した。
「(パン!)ダデッ!!オトサン……ハロワ!!!!!!(パン!)ダデエエエエ!!!!!」
何かをずんぺいが口にする度、容赦無く焼肉はずんぺいを撃つ。
「業人が!」
焼肉はずんぺいのボロボロになったベビー服を剥ぎ取り、ずんぺいの露になった素肌に狙いを定める。
「どうじゃワレ、もう黙っとるか?」
「ハロワ……ハロワ…」
「ッチ」
焼肉はずんぺいの身体に狙いを定める。
焼肉のエアガンはただのエアガンではない。
改造で威力を上げ、ベアリング弾を撃ちだす違法品だ。
素肌に当たってしまったら弾が肌にめり込み、激痛を生みだす。
焼肉がトリガーに指をかけ引き絞る。
シアにテンションが掛かり、引き金が落ちる寸前…。
リンリンリンリンリンリン!
家に有る黒電話が鳴り出した。


「ッチ」
焼肉はトリガーから指を離し、受話器をとった。
「はい、浜崎ですが?」
「………聞いてんのか?」
「そ…その声は柴田か?……」
懐かしい娘の声、忘れる筈がない。
電話口の相手は正しく柴田の声であった。
久しく話せなかった柴田との会話、焼肉としては近況連絡か、はたまた結婚報告か。
とにかく娘の幸せの報告を期待したが柴田の口からは意外な言葉が出た。
「お父さんとお母さんが引きこもりにしてる酷い事知ってるから」
「!?ずんぺいの事か?お前どうしてそれを……」
焼肉は焦った。ずんぺいに対する数々の暴力、非人道的行為はカスゴリとの間だけの秘密であり、絶対に外には漏れないよう厳重に注意していた筈だ。
「そんな事はどうでもいいだろ!!お父さんもお母さんも引きこもりが池沼って気づいてただろ!
「し…柴田……」


「ずんぺいが上手く人と会話できないのも、職が長続きしないのも、単純な作業もできないのも、見た目がキモイのも!全部ずんぺいが障害者だからだよ!!!」
「柴田!ワレ適当な事ぬかすな!」
「焼肉だって気づいてるだろ!!なのにずんぺいを叱りつけて、無理やり普通の職に就かせようと、健常者の生活をさせようとした!!あれじゃずんぺいが可哀想だろ!」
「し・・・柴田・・・」
娘の真剣な雰囲気に圧倒される焼肉。
確かにずんぺいが普通の子とは少し違うことに気づいていた。
だが公務員である自分の世間体を考え、少し変わった性格の子だと捉えていた。
いや、そう思い込んでいた。
「私ね、勃起宿舎を出た障害者支援センターで働きながら勉強したの。ずんぺいの異常が本当に障害なのか知りたくて。自分が知らなかった障害がいっぱい知って、ずんぺいが色んな障害を少しずつ持ってることに気づいたんだ。」
(そんなことをしてたのか・・・)
焼肉は柴田の話を聞いていると自分が恥ずかしくなった。
娘が息子の・・・・兄のために尽力していたというのに、自分は息子を幽閉し、躾という名の暴力行為を繰り返して廃人同然の怪物を作り上げてしまったのだ。


「柴田・・・どうすればいいんじゃ。ずんぺいはもうダメじゃ・・・。座敷牢に閉じ込め続けたせいで頭が時間なった・・・。」
「今日勃起宿舎まで行くから、ずんぺいと話をすする。」
焼肉は一抹の不安を覚えた。長らく他人に会っていない今のずんぺいが、妹とはいえ長らく会っていないニ人間に会ったらどのような反応をするだろうか。
元々コミュ力最低レベルのずんぺいに10年ぶりに会う(一応)助詞に耐えられるだろうか・・・。
いくら心配しても仕方がない。
どうせもう壊れている、壊れたなら壊れたで今の状態と然程変わらないだろう。
柴田が何をする気かは分からないが、柴田に会えるならば。

焼肉は柴田の提案を呑んだ。


ずんぺいは座敷牢の隅でうずくまり、エアガンで撃たれた痛みにじっと耐えていた。
真っ赤な点々が上半身の至るところにでき、ヒリヒリとした痛みが襲い掛かる。
「!!」
座敷牢の扉が開く音に驚き、芋虫のような動きで扉から遠ざかる。
這ったときに撃たれた後が擦れ、酷く痛む。
---焼肉が入ってきた。
ずんぺいは折檻の続きが始まると思い、恐怖で震えだす。
「カスゴリと少し外におる、何かあったらすぐに呼ぶんやぞ」
焼肉の後ろから人影が現れた、その見覚えのある姿にずんぺいは細い目を大きく見開いて驚いた。
「おい!引きこもり!」
「!!…ソソソ……ソソソ…」
現れたのは紛れもなく実の妹、柴田であった。


ずんぺいは突然数年前に家を出ていった妹との再会に困惑した。
(昔からそこまで考えていたわけではないが)考える事をやめ、(昔からそこまであったわけではないが)理性を消し去ったずんぺいに少しの感情の揺れが産まれた。
「久しぶり!元気そう……じゃないよね」
「ソソソ…ソソソ…」
ウォンツモードになってしまうずんぺい。
嘗ては一緒に暮らしていた妹も数年も経てばずんぺいにとっては赤の他人も同然なのだ。
「ずんぺいが、お父さんお母さんに酷いことされてるっ知ってさ、様子見に来たんだ。」
持っていた大きなか袋を置いて座敷牢に座る柴田。
「よく聞いて、ずんぺいはね……病気なんだよ…生まれつきの。」
「ソレハ……キミガソウオモッテ…イルダケヤデ………」
ずんぺいは数年ぶりに行う会話に戸惑いながらも柴田とコミュニケーションを取ろうとした。
「あのね、ずんぺいが引きこもりになったのも全部ずんぺいが悪いんじゃない。ずんぺいの苦しみ、痛みに気づいてあげられなかった家族が悪いの。」
「??……??……」
ずんぺいは話しについていけなかった。
家族?悪い?何を言っているんだろう?
オラは何かされてだで??毎日ご飯をカスゴリに食べさせてもらって子モグラを揉んでただけだで??カスゴリ……?カスゴリって誰だで??


「それからずんぺい。これ覚えてる?」
柴田が取り出したのはずっしりと重い樫野埼灯台を模した置物だった。
「オラ…コレ…シッテル…」
ずんぺいは置物を手で触れ、愛しそうに撫でた。
「懐かしいよな、家族で和歌山旅行。ずんぺいずっとカメラで撮影しててキモかったよな~」
「オラ…ズンペ…ワカヤマ…」
ずんぺいの死んだ魚のような目に光が戻ってきている。
「オラはずんぺい・・・浜崎順平・・・」
「ずんぺい、分かったんだ・・自分が誰なのか・・」
柴田はずんぺいの手を取り、語りかける。
「ずんぺいは・・お兄ちゃんはずっと悪い夢を見てた。それがようやく覚めた・・。」
柴田は袋から小箱を一つ取り出し、ずんぺいの前で開けた。
「ほらこれ、今日はバレンタインじゃないけどトリュフあげりゅ!」
ずんぺいは数年ぶりに離乳食じゃない食べ物を目にした。
「オラ・・これ・・知ってるだで・・」
ずんぺいは震えながらトリュフチョコを一つ手に取り、お口アナルに放り込む。
懐かしい甘い味。
もう食べられると思っていなかったその味。
パルムなんかより
濃いリッチプリンなんかより
自分の作ったオリジナルメニューなんかより
一番100点満点を付けたかった食べ物。
ずんぺいの細い目から、一粒の涙がこぼれ落ちた。


「全部・・・思いだしただで」
「本当に!?ずんぺい!思いだしたの!!?」
「お前はオラの妹、柴田・・・オラは・・オラは・・・」
たどたどしく喋るずんぺいに柴田は涙を目に浮かべながら抱きついた。
「よかった・・ずんぺい・・おにいちゃん・・。辛い事も苦しい事もこれからは皆で共有して生きていこう・・・まだ間に合うから・・」
「オラは・・・オラは・・・」
ずんぺいは樫野埼灯台の模型を手に取った。


「ギャア!!!」
玄関で靴を脱ごうとした焼肉は驚いた。
先に家に上がったカスゴリの叫び声だ。
「どうした!?」
靴を履いたままリビングへと飛び込む。
「あなた・・・ずんぺいが・・・」
そこには腹部から大量に血を流して倒れるカスゴリの姿があった。
「なんじゃ!!!どうした!?」
「あそこ・・・あそこ・・・」
内臓が傷ついたのか口から血を吐きながら喋ろうとするカスゴリ。
「ずんぺいがどうしたんじゃ!!??ずんぺいもやられたのか!?」
わなわなと震えながら無言で座敷牢を指差すカスゴリ。
カスゴリは上半身をナイフのような刃物でメッタ刺しにされており、もう助からないであろう事は素人の焼肉にも明確であった。
「すまん、カスゴリ。ずんぺいと柴田を・・・」
ガクガクと震えながらも座敷牢を指差し続けるカスゴリ。
「すまん、カスゴリ。ありがとう。」
焼肉は近くにあったずんぺい虐待用の角材を掴むと座敷牢に向けて走った。
「ずんぺい!柴田!!」
座敷牢に入った焼肉の目には血だらけのずんぺいと、頭から血を流した柴田が写った。


「ずんぺい、お前怪我したのか!?一体何があった!?・・・!!!」
柴倒れた柴田の前に佇むずんぺいに近付く焼肉は、ずんぺいの持っている包丁に気付きハッと息を呑んだ。
「全部思いだしたんだで」
俯くずんぺいが顔を上げる。
昔かけていたオーバーグラスで目を隠したずんぺいは、不気味にお口アナル運動を繰り返す。
「お前らは何もしていないオラをこんなところに閉じ込めて酷いことをたくさんしただで。」
「ずんぺい、お前記憶が・・・」
「オラが大物youtuberとして軌道に乗り始めた時も邪魔しただで、オラから唯一の取り柄を取り上げただで!!!」
焼肉は困惑した。
何年もコミュニケーションが取れなくなっていたずんぺいが、流暢に語りだした。
つい先程までは喜ばしい事だったかもしれないが、この状況では恐ろしい。
「柴田を、何故柴田まで襲った!!!ワレに恨みはないじゃろ!!!」
「こいつは苦しむオラを見捨てて一人で逃げただで。こいつが早く助けにこればオラはもっと幸せだっただで。オラは自分が可哀想で涙が出ただで。」
「業人が!!!!ええ加減にせんか!!!」
焼肉は老骨に鞭打ち、ずんぺいに飛びかかった!


・・・グサリ
「うがぁ・・・!」
ずんぺいは実の親に容赦無く包丁を突き刺す。
痛みにうずくまる焼肉を見つめる。
「どうしたんじゃ、何故殺さんのじゃずんぺい!!もうワレこんな事しよったからには警察から逃げれんぞ!!」
「オラはずんぺいじゃないだで。お前らのつけた名前なんてもう名乗りたくないだで。」
ずんぺいは大事にしまってあったビデオカメラを取り出した。
電池は切れて使い物にならないが、それでもじゅんぺいには十分だった。
「今からビデオを撮るだで。題材は妹をレ○プしてみたにしたいと思いまスゥゥゥ…。視聴ささん達の、特に若いOLにバカウケだで!!早速準備するだで。オラの復活がこんなに面白い動画なら_またファンタジーに火を着けることになるだで!!」


「何を言っとるんじゃ、ずんぺい・・・」
倒れて動かない柴田のズボンを脱がし始めるずんぺい。
「え~みなさん、こちら、柴田の、柴田だったかな。あ、まい○か。まあ柴田でええわ。柴田の、え~こちら柴田のマンコなんですけども~。え~すごいですね。密林ですね、まるで、あのー、なんやったかな、アマゾンみたいですね、アマゾン。そういや小さい時によく、え~仮面ライダーやったかな、ウルトラマンやったかな。あ、仮面ライダーか。え~その仮面ライダーのですね。仮面ライダーアマゾン!よ~見てましたね~。それでですね・・・」
「ずんぺい・・ワレ・・何をしとるんじゃ・・・」
されるがままの柴田。
認めたくはないがもう息は無いだろう。
その柴田にずんぺいが何をしようとしているのか、焼肉には分かった


「やめろ!!ずんぺい!!ワレ何しとるか分かっとるのか!!!」
刺された痛みをこらえずんぺいに向かって鬼気迫る表情で這いずる焼肉。
「え~ちょっと親がうるさいのでカットします。それでは~~カッツッツ!!」
「ずんぺい・・・ワレェ・・・」
ゆっくりと這いずる焼肉。
ずんぺいは包丁を手に持ち焼肉の喉に切りつける。
「・・・!!!!ヒュー……ヒュ-……」
喉を切られ息がうまくできなくなった焼肉は、喉から空気を出す音を出しながらもがき苦しむ。
「撮影中だで」
ずんぺいが焼肉に向かって冷たく言い放つと、柴田の死体の元へ戻りおもむろに自分のズボンを脱ぎ、いきり立つ子モグラ露出させた。
「はいーどうもー。ただいまデェェェス!え~準備が整いました。それでは挿入するその前に、え~その前に少し匂いを、匂いの方を嗅いでみまスゥゥゥ。
クンクン
「イヤーニオイガスゴイヨコレ。それでは妹マンコ。試してみたいと思いまスゥゥゥ。」
子モグラを柴田に挿入しようとするずんぺい。
しかしなかなかうまく入らない。
濡れていない、ましてや死体への挿入等難しいに決まっている。性知識が著しく欠落しているずんぺいには理解ができかった。
「あれぇ?丘people!?なんでこうなるのぉ!?アアアアアアアアアア!!ダデェェェェェ!!!!!」
イライラしたずんぺいは柴田をナイフで突き刺して八つ当たりする。
そんなずんぺいの姿を見ながら、焼肉は涙を流した。
怪我の痛みより、呼吸困難よりも、自分の心が壊れていくのが辛かった。


「どうすればいいんでしょうかねー、きになるところですねえー」
散々半狂乱になりながら柴田の身体中を切り刻み、疲れ果てたずんぺいは素頓狂な声で呟き始める。
「いやーカチカチだし、冷たいし、臭いしでいいとこ、ええ、良いとこ有りませんねえ、オトサン、オカサンは何でこんなのを育て、育て上げられ・・・育てちゃうな、産む、産み上げたのでしょうかねー。今回は厳しく、厳し目で-12000点・・と言いたいところですが、私、考え・・・ひらめきました。」
散々意味不明な事をのたまい、柴田の顔を覗き込むずんぺい。
(な・・何をするんじゃ・・・ずんぺい・・・)
息も耐えたえの焼肉は事を見守る事しかできない。
「えーみなさん、レ○プといっても穴が有ればマンコじゃなくてもいいわけでスゥゥゥ。いやーこれに気付ける人なんてなかなかいないよ・・・なっかなか・・・」
ぶつぶつと呟きながら子モグラを柴田の顔に押し付けるずんぺい。
感ずいた焼肉は狼狽えた。
(・・・いかん・・ずんぺい・・・それだけ・・・は・・・)
心は今すぐにでも止めたかったがもはや虫の息の焼肉には到底無理だった。
(わしらが間違っていた・・・ずんぺいの世話に疲れ・・・言われるがままにずんぺいを世界から切り離して力で押さえつけたわしらが・・)
「アッアッアッアッ!!それじゃあイキマスヨ-!イキマスヨ-!ウィー」
ずんぺいは柴田の目玉に狙いを済ませ子モグラを一気に突き刺した。


「おほぉ^~」
柔らかい眼球を貫き、脳にまで到達した子モグラを抜き差ししてずんぺいは恍惚の雄叫びを上げる。
「いやープルン!プルン!ですねー。まるで、赤ちゃんの、お肌を触っているようでスゥゥゥ。」
(ず・・んぺ・・・)ガクッ
焼肉は遂に事切れた。
もう実の子供達のあわれな姿を見たくない一心で、心を閉じたのかもしれない。
「ダデッ!!ダデッ!!……」
そんな父親の死等目に入らないずんぺいは柴田の目玉に種付けプレスを繰り返す。
子モグラが抜き差しされる度に、血と体液がまざったピンク色の液体がドロリと目から涙のようにこぼれ落ちた。
お盆も近い真夏の猛暑日、ただ一人死体を犯し続けるずんぺい。
浜崎家は怪物を造ってしまったのだ。

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「飽きただで」
ずんぺいはあれから何度も柴田の死体を辱しめた。
物言わぬ妹を眺めながめる。
「オラはこれで自由だで。オラを虐めた焼肉もカスゴリも柴田もいないだで。」
焼肉と柴田の財布をポケットに詰め込んだ、ずんぺい。
Rav4の鍵を掴み取り、数年ぶりの外の世界へ飛び出す。
「これからは何でもできるだで!オラはオラの意思で、オラのやりたい事をやるだで!


8月半ばの東海道新幹線。
お盆休みということで、車内は家族連れや、学生でごった返していた。
そんな車内のトイレ内でよからぬ事をたくらむ小男がいた。
「オラがこんな惨めな思いをするのは全部アンチの仕業だで・・・。オラをバカにしたアンチどもを見返すだで・・・。」
勃起宿舎を脱出してはや2日、家族から奪った金を使い果たし、車もトイレに行っている間にレッカーされたずんぺいは、
やり場のない怒りを全て、もはや居る筈もない俺オナ民に向けた。
カバンから取り出した山刀を見つめるずんぺい。
「これだけたくさんの人が居れば半分はアンチが居る筈だで・・。皆殺しにすればアンチを数十人倒せるだで・・。」
決心したずんぺいは、オーバーグラスを掛けトイレから出た。

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「おい!なんだあいつは!!」
新幹線の車内に悲鳴と怒号が響いた。
突如オーバーグラスを掛け、指抜きグローブをつけた不気味な小男が車内に入ってきたのだ。
乗客が小男の反対方向に一目散に逃げて行く。
「まずい!もうここは行き止まりだぞ!!」
襲撃を受けたのは最後尾の車両だ。
逃げ場を失った。
乗客たちは極度の緊張の中小男を観察した。
その小男は騒ぐ乗客とは反対に不気味に黙り続けていたが、突如片手を上げ大口を開けて叫んだ。
「うぃいいいいいいいいいいい↑っす! どうも、シャムで~す!」

シャムは山刀を振り上げ突撃した。


「ふっはっはっはっはwwwwwマジすか!シャムさんwwwwwww」
都内高級マンション最上階、長髪の大男がカメラに向かって喋っている。
「でもね、正直言って俺は悲しい!うん悲しいよ。こうなったの全部お前らのせいだからね。お前らのリクのせいだから!」
男はビデオ撮影をしているようだ。
「そりゃね、一回はコラボした事ある人だから思うところあるよ。動画のネタにはさせてもらったけどなぁ。こういう結果はちょっとね。悲しいね。」
「もう事の顛末はニュースで聞いてると思うけど、次回!次回の動画でこの続きの映像を公開するんで!お前ら!ちゃんと金払って動画見ろよ!」
「だけど、子供もエスなら両親もエスだなwww障害を胡散臭い宗教グッズで治せると思うか普通wwww」
「まあでも、妹は可哀想だったかな。妹に会わせるって10万円も投げ銭して大したことないリクだと思ったけど、あんなことになるなんてな」
「悲しいけど、生まれの不幸を呪うしかないね。はい、どうも”シバター”でした。」


そう全てはシバターに仕組まれていた事だった。
youtube衰退に伴い、ヘイトスピーチyouuberとして表社会を追われたシバター。
金を稼ぐため裏社会の殺人プロレスで剣奴の様な扱いを受けながらも、勝ち続けたシバターはダークウェブに自分の動画サイトを開設した。
そこでは、かつてインターネットでヘイトを集めたりおもちゃにされた人々を題材にし、
殺人プロレスで得た裏社会のコネを使って、日常生活の監視と干渉、更にエスカレートすれば拉致監禁して拷問まがいな行為を動画にして公開していた。
干渉・拷問方法はオークション式で一番高額な投げ銭をした視聴者のリクエストを実行する。
焼肉とカスゴリがずんぺいを外の世界から隔離したのも、新興宗教の会員に成りすましたシバターが隠しカメラ付きの電波対策グッズを売った時に、座敷牢に閉じ込める事を提案したのだった。
柴田がシャムに会いに行ったのも、シバターが映像付きでずんぺいの有様をリークしたからだ。


シバターはこのサイトの運営と動画の投稿だけで、月1000万円以上の稼ぎをたたき出していた。
youtubeの規約が厳しくなり過激な動画を投稿できなくなった事で、世界中の過激なtuberの受け皿となったこのサイトは、ダークウェブ上でも1,2を争うドル箱だ。
(シャムさんの次の動画編集しなきゃなー)
シバターは動画編集ソフトでsyamuの最後の動画を編集する。
新幹線の騒動の顛末、それはあっけない物だった。
所詮、焼肉とカスゴリは老人、柴田も不意打ちで倒せただけであって、長年引きこもっていたずんぺいの体力と筋力は悲しいほど弱かった。
勇気を振り絞った成人男性数人に取り押さえられ、ボコボコに袋叩きに合って、警察に差し出されたのだ。
(ほんと何もできないんだなこいつ、最後まで自分の意思だで!とか言ってたけど結局全部他人の意思で動かされてるだけじゃん。)
警察に突き出され涙を流しながらわめく、ボコボコのずんぺいを見ながらシバターは苦笑した。
(シャムさんで結構稼がせてもらったけどしばらくは刑務所だし、無理そうだな~。ほとぼりが冷めたら刑務官を買収でもして獄中生活動画にするか。)
(それまでは、この太った眼鏡のオヤジにOCくない物を食べさせ続けてみるか。それとも元金髪実業家のガキを白仮面の男に掘らせてみた!にするかな。)
嘗てネット界で一世を風靡した人々の顔が映ったサムネイルを眺めながらシバターはため息をついた


編集する手を止め、窓から見える遠くの景色を眺めながら物思いにふける。
(シャムさん。あんたは絶対そうとは言わないだろうけど俺もあんたも地獄に行くだろう。あんたは生きるのがヘタクソだから、惨めな思いをしながら最後まで見世物になって一生を終える。)
(俺は違う、泥を啜って惨めな思いをしながらも金を掴み取った。女も好きなだけ買えるし、飯もたくさん食える。)
(なんで同じ地獄に行く身、俺は現世を楽しんでから地獄に落ちて、あんたは地獄のような現世を生きてまた地獄に落とされるんだろうな。)
(・・・もしかしたらあんたは、地獄に入れなかったんじゃないか。よく言うだろ、地獄が満員になった時、死者が地球を歩き始める。)
(地獄に入れず、地獄の刑罰を現世で受けさせられる。前世の業から生まれた業で地獄へまた落ちる。)
「ずんぺい、あんたやっぱり”業人”だったんだ。」

独り言を呟いたシバターは、動画を編集する作業に戻った。

おわり