syamu
1: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:20:07.99 ID:Pl9ovhfya
まだよまだまだ

56: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:36:18.66 ID:cw43ikzC0
ここまで>>1以外レスなし

2: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:20:23.15 ID:Pl9ovhfya
syamu「高木に恋しちゃったんだよね...」
あず希「えっ...は...そうなんですか...」syamuさんは客の少ない喫茶店のカウンターで、私にそう話した。
syamu「ほんでさ...あず希ちゃんは贈られて嬉しいプレゼントとか知っとるかな?高木に何か渡したいんやけど」
あず希「ええとそうですね....ドラえもんグッズとかどうですか?高木君好きらしいから...」

3: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:20:33.53 ID:Pl9ovhfya
syamu「そうか!!ならのびバザグッズを作ってあげるだで。ありがとごさいますやであず希ちゃん」
そう言うなり彼は急ぎ足で自宅に帰っていった。
あず希「ははは...いえ...」

4: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:20:48.25 ID:Pl9ovhfya
カスゴリ「いいかげんにすろって...あんたぁ~わーけの分からんことばっかりしてさぁ…ほんとにアンタ目ぇ覚ませ(す)って」
バーのママであるカスゴリさんは、酔い潰れながらもまだ酒を飲もうとする私を嗜めてくれる。
あず希「なんてyo!なんで私を選んでくれなかったんだyo!コンチキショー!」

5: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:20:59.07 ID:Pl9ovhfya
私は年下の男子にsyamuの心を奪われた
ショックから、酒に溺れていた。そうすれば自分を慰められると思ったからだ。
なんとか自分を納得させようとした。だが頭で理解しようにも心が受け入れようとはしなかった。どうしようもない怒りが収まらず、酒を飲みまくって死のうとした時....

6: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:21:10.29 ID:Pl9ovhfya
シバター「どうも!!シバタァーでえーす!!」
後ろから大きな声が聞こえて振り向く。
大柄な髭面の男が立っていた。
シバター「暗いんだよあず希さんは暗すぎる!!」
あず希「シバターさん!!」
あず希はシバターに抱きついた。

7: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:21:22.03 ID:Pl9ovhfya
シバターはsyamuの事を知り尽くしている男だ。きっと自分の彼への愚痴も聞いてくれるだろう。
あず希「シバターさぁん...syamuはん酷いんですぉ。私の気持ちなんて全然気づかないでぇ~」
シバター「まあまあ」

8: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:21:33.37 ID:Pl9ovhfya
シバターは私の肩を優しく叩く。
とりあえず私たちはカスゴリさんの作ったパッチワークカクテルを飲む。(生クリームとバナナ入りの酒の事)
あず希「やっぱり私が非処女だから...AV女優だからなのかな...」
あず希は口にクリームを付けながら、卑屈そうに語る。
シバター「それは違うよ!!あず希さん」

9: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:21:43.20 ID:Pl9ovhfya
シバターさんは大声を上げて否定する。
シバター「syamuの奴はそんな小さな事で人を嫌うような奴じゃないよ。syamuはあず希さんの事を大切に思っているさ」
あず希「そうでしょうか...」

10: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:21:53.99 ID:Pl9ovhfya
シバター「syamuの奴さ。あず希さんが自殺しそうになってた時凄く心配してたんだよ。「俺が動画を投稿してあず希ちゃんを元気づけるんや」ってね。ナーバスな時期にいるあず希さんに直接会うと刺激しちゃうのを避けたかったけど、あいつは君を救いたかったんだよ」

11: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:22:03.86 ID:Pl9ovhfya
そんな事は今まで知らなかった。あの大量に投稿された動画にそんな秘密が隠されていたなんて。
ただあの動画に...syamuさんには救われた。
彼はおかしな踊りを披露したり、常人にはとても思い付かない様なオリジナルメニューを作ってい

12: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:22:16.99 ID:Pl9ovhfya
トンカツマックーブーブーを美味しそうに頬張るsyamuさん。和歌山旅行で子供みたいにはしゃぐsyamuさん。シバターさんと楽しそうに踊り歌うsyamuさん。みんな私の好きなsyamuさんだ。

13: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:22:29.91 ID:Pl9ovhfya
シバター「syamuはさ、良い意味でも悪い意味でも馬鹿正直な奴なんだよ。そんなあいつが選んだ道なんだからさ、俺たちも応援してやろうじゃないか」
俺たち...?
シバターさん。貴方もひょっとしてまさか?
シバター「それじゃあそろそろお暇するわ。カスゴリさん金払っとくぜ」
カスゴリ「ありがとのう」

14: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:22:40.34 ID:Pl9ovhfya
シバターさんは私の分もお代を払ってくれた。
私自身シバターさんから言われた事をずっと考え続けた。
自分がsyamuさんにできる事を。

それから暫くして、syamuさんと高木君は結婚する事になった。

15: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:22:50.77 ID:Pl9ovhfya
あず希「高木君ウェディングドレス似合ってるね。」
高木「いや...そんなこと」
高木君は照れ臭そうに笑う。
syamuさんが聖奈さんのぬいぐるみを高木君に手渡した時はとても心配したが、彼はそれを快く受け取ってくれたので安心した。

16: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:23:02.51 ID:Pl9ovhfya
この子ならsyamuさんを安心して任せられるだろう。
syamu「このスーツやっぱり着心地辛いわ」
タキシードに身を包んだsyamuさんが呟いた。着慣れない事と、結婚式という舞台に緊張しているのか体はガチガチ震えている。

17: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:23:15.59 ID:Pl9ovhfya
さなえ「おい!!引きこもり!!ちゃんとしろよ!!」
まいこ「高木さん。お兄ちゃんをよろしく頼みます」
妹さん達はだらしないsyamuさんのフォローをしていた。

18: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:23:26.09 ID:Pl9ovhfya
岩間「結婚するのか!!このキチゲェどもが!!」
岩間さんは悪態をつきながらも、結婚式の様子を自前のカメラで撮影していた。

バッチリ先生「はい!バッチリ!」
誰だろこの人?

19: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:23:38.13 ID:Pl9ovhfya
丸山穂高「syamuさん、お久しぶりですね。それにしても貴方に先を越されるなんてね」
syamu「あっ穂高さんやないですか。結婚式にわざわざ来てくれてありがとうごさいますやで」
二人とも多忙のために、会う機会がなかなか無かった様だ。そのせいか、二人ともとても嬉しそうだ。

20: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:23:48.56 ID:Pl9ovhfya
田所「二人が無事に結婚式まで漕ぎ着けられて。波がで、出ますよ」
田所さんは二人が同性婚に成功して、喜んでいる様だ。手に遠野さんの遺影を持ち、しくしく泣いている。

21: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:24:00.36 ID:Pl9ovhfya
syamu「おっ、あず希ちゃんも来ていたんか。最近顔を見せないから心配してたんよ」
あず希「ちょっと風邪をひいてましてね...syamuさんに感染させないようにしてたんですよ」
私は嘘をついた。

22: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:24:10.90 ID:Pl9ovhfya
syamu「大丈夫なんか?風邪引いとるなら無理せんでもええのに。ぶり返さんように気をつけてや」
syamuさんは私に気遣いの言葉を残して、高木の元に駆け寄っていった。

23: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:24:25.79 ID:Pl9ovhfya
カスゴリ「みんなケーキいらんか?」
カスゴリさんが自作のケーキを来賓客に切り分けている。
焼肉「ウチの業人の為にわざわざすまんなあ」
焼肉さんがあちこちで頭を下げている。

24: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:24:38.37 ID:Pl9ovhfya
結婚式は着々と進んでいき、牧師さんによる誓いの言葉が始まる。
唐澤牧師「君は親を殺すことができるのか
人は人を傷付けて幸せになれるのか
いま君は何を見ているのか
空は何色か
人は人を愛さなければない」

25: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:24:50.30 ID:Pl9ovhfya
その言葉が終わると共に、syamuさんと高木君はキスをした。

ヒカキン「それじゃあブーケトスをしますよ!!」
花束が空高く投げられる。
私はそれをどうする事もなくながめていた。
おしまい

26: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:25:17.31 ID:Pl9ovhfya
syamuさんの祖母スーファミさんが亡くなったのは彼が高校生の時だ。
元気なおばあちゃんだったが、道で足を転ばして骨を折ってしまった。そのせいで足腰が弱り動けなくなってしまった。スーファミさんは病院に入院することになった。

27: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:25:29.78 ID:Pl9ovhfya
「お兄ちゃん!」
「えっ...何...何?」
「婆ちゃん、どうやらお前の事を死んだお兄ちゃんと思っとるようじゃな」
スーファミさんはボケてしまい、syamuさんの事を第二次世界大戦で戦死した歳の離れた兄だと思っていたようだ。

28: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:25:40.74 ID:Pl9ovhfya
「婆ちゃん!パルムとドンキーコング買ってきただで!」
「ゴホッ!ゴボッ!...ゲホ!ゲホ!」
いつもの様にお土産を持ってきたsyamuさんだが、スーファミさんの様子がおかしそうだった。声をかけても返事をせず、苦しそうに咳き込んでいた。

29: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:25:51.93 ID:Pl9ovhfya
「婆ちゃん待っとれよ。お医者さん呼んでくるけん」
病室を出て医者を探すが誰もいない。その内に彼は見慣れない廊下を走っていた。
「おかしいだで...こんな病棟あったっけ」
窓からは太陽が生き物の様に大きく動いていた。

30: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:26:03.99 ID:Pl9ovhfya
「兄ちゃん...」
廊下の隅から5歳くらいの女の子が話しかけてきた。
少女は今では見慣れない継ぎ接ぎだらけの着物を着ていた。
顔を上げると廊下のあちこちに真っ黒い影が浮かんでいた。

31: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:26:13.93 ID:Pl9ovhfya
「うちもう行かなきゃあかんのよ。長い芝居が終わったからのう」
「(長い芝居って...この子そんなに生きとらんやろ。)その芝居ってどんなんやん」
「面白かったり、辛かったり、嬉しい事悲しい事があったり、いろいろな事があったんよ」

32: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:26:24.11 ID:Pl9ovhfya
「そうなんや。ほんで君はどこに帰るん?」
「わかんないけど...決まった場所よ」
周囲が茜色に輝いている。
「おとさんとおかさんはどこいったんや?」
「皆んな向こう側でうちを待っとるよ」
とりあえずsyamuさんは少女の手を握り別棟に向かった。
「もうここまででええわ」

33: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:26:50.44 ID:Pl9ovhfya
別棟の際で少女はsyamuさんの手を離した。
「また迷子になっちゃうだで」
「大丈夫。待っていただけやし」
それと。少女はsyamuさんにこう告げた。
「動画投稿者になっちゃあかんよ」
「どうしてや?」

34: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:27:01.72 ID:Pl9ovhfya
「ひどい目に遭うからや。死ぬ様な目には合わんけど、死ぬよりもっと悲惨な生き方をすることになるわ」
少女はsyamuさんを睨みつけながら言った。
「okわかったぜ」
「帰りに気をつけて行けや。ホイジャまたのーじゅんぺー」
「えっ!?」

35: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:27:11.75 ID:Pl9ovhfya
その瞬間syamuさんは少女に突き飛ばされ意識を失った。
目覚めると目の前に中年男性が口をポカンと開けていた。
「トイレの中に人いないと思ってたのに」
男が言うには空室のトイレ室に突然syamuさんが現れたと言うのだ。

36: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:27:23.13 ID:Pl9ovhfya
とりあえず病室に戻るとスーファミさんは事切れていた。
「順平。母さん...いや婆ちゃん死ぬ前にお前の名前を呼んでたで...」
syamuさんの父、焼肉さんはそう伝えた。
彼は今のところ少女の忠告を守り、動画投稿は行なっていない。
おしまい

37: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:27:48.86 ID:Pl9ovhfya
シバター「キャハハ」てんちむ「うふふ」
syamu「くそっ、二人とも許さないだで!」syamuはシバターの背中目掛けてタックスをかます。

38: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:28:11.29 ID:Pl9ovhfya
いくら非力なsyamuの突進でも、不意を討たれた為かシバターは吹っ飛ばされる。
シバター「いてぇ...syamu!何しやがるんだ!」
シバターは馬乗りになっているsyamuの胸倉を掴んだ。
syamu「信じられへんのよ...おらのシバターさんがあんな女と付き合っとるなんて」
そう言うとsyamuはシバターの服を引き破り、乳首を吸い始めた。

39: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:28:37.24 ID:Pl9ovhfya
syamu「ちゅう...ぷちゅう...むちゅ...」
お口ア〇ルを駆使しながら、生まれたての赤ん坊の様に必死に舐る。


シバター「おい...やめろよぉ...くすぐってぇよお...ひひっ...」
シバターは乳首のくすぐったさに耐えきれず笑っている。


シバター「よし!!こんどはこっちの番だ!!」
シバターは身体を動かしsyamuを跳ね除けると、彼のズボンを無理やり脱がせた。

40: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:29:18.16 ID:Pl9ovhfya
syamu「し、シバターさん...?」
そして、シバターはsyamuの肛門に手を突っ込んだ。
syamu「シャムー!!!!」ビシュ!!


あまりの激痛と快楽に射精を伴いながら絶叫するsyamuだった。
一連の行為が終わった後、二人はキスをし始める。


シバター「ったく...syamuお前はいつも自分勝手なんだから...」
syamu「シバターさんの求愛行動程じゃないだで」
シバター「順平...」


一人取り残された女性は男二人の絡みを見ながらこう呟いた。
てんちむ「なんやこれ一体...頭時間なるで...」
おしまい

41: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:29:58.55 ID:Pl9ovhfya
シバター「何をしやがるテメェ!!」
シバターは手足を拘束されて身動きが出来ない。また、薬か何かを盛られたのか力も全く入らない。
ヒカキン「シバターさん。貴方がいけないんですよ。僕のsyamuさんとあんなに仲良くしているから」

42: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:30:20.10 ID:Pl9ovhfya
ヒカキンはスマホを手に取りある動画をシバターに見せる
そこにはシバターとsyamuがお互いに愛しあっている姿が映されていた。
二人はキスをし、乳首を噛み合っていた。

syamuがシバターの一物を握っている。
syamu「シバターさんのおちんちん...頂きますぅ...」
シバターのチ〇コを口に思いっきり頬張るsyamu。グチュグチュと奇怪な音が響く。

43: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:30:42.50 ID:Pl9ovhfya
シバター「うっ...出すぜsyamu...」
シバターはsyamuの口中に精子を吐き出し、力なく項垂れる。
syamu「大丈夫かだで....?」
シバターの体をさするsyamu。
ヒカキン「ふざけるんじゃねぇ!!」
手でスマホを握り潰すヒカキン。
壊れたスマホを何度も何度も踏み付けた。
その後彼はシバターにビンタをかました。
シバター「いぎっ...」

44: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:31:14.89 ID:Pl9ovhfya
ヒカキン「ふざけんじゃねえよ!!クソザコレスラーが!!何でテメェみたいな人殺しがsyamuさんと仲良くしてんだよ!!」
ヒカキンは動けないシバターに更に蹴りを入れる。シバターの体からは血がダラダラと流れる。


ヒカキン「syamuさんはな!!俺に愛されて!!俺を愛して!!俺に支配されて!!俺を支配して!!俺の物になるんだよ!!お前如きが触っていい存在じゃないんだよ!!」
ヒカキンは息を切らせながら、ようやく体罰をやめた。


シバターは余りの激痛に気を失ってしまう。
ヒカキン「まあいいさ。...こんどはこっちの番なんだから...」

45: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:31:33.15 ID:Pl9ovhfya
そんな彼の足元にヒカキンのペットのまるおが擦り寄ってくる。
まるお「フニャオン」
ヒカキン「いえ。こちらこそsyamuさんみたいな有名人を招待できて、僕ワクワクしてるんですよ。そうだ!今からピルクル一緒に飲みましょうよ。syamuさんも好きでしょ?」

46: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:32:10.27 ID:Pl9ovhfya
syamu「ほんと何から何まで...ところでヒカキンさんはシバターさんが何処に行ったか知っとりますか? シバターさんと最近連絡がつかんのですけど...」


台所に向かいながらヒカキンはこう答える。
ヒカキン「ああ...シバターさんならアメリカに行ってユーチューブの勉強をしてるんですよ。暫く帰ってこないんだって」
syamu「そうかぁ...にしても何でオラに知らせてくれへんかったのや?」


ヒカキンはピルクルをカップに移しながら真っ白な粉を入れる。
ヒカキン「syamuさん...あなたは僕の物だ...誰にも渡さないよ」
おしまい

47: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:33:12.31 ID:Pl9ovhfya
順平「まだよまだまだ」
高木「...」
順平「まだ放送は続いてるんだよ!」

48: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:33:30.09 ID:Pl9ovhfya
ほだか「あの失言以降ロシアと国会から命を狙われるし。色んな犯罪の濡れ衣着せられるし。維新の会から見捨てられるし...お願いします一緒にYouTuber活動しましょう」
syamu「自分の身は自分で守れるはずです」

49: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:33:55.38 ID:Pl9ovhfya
ほだか「えっ...」
syamu「マァいいんだけどさ良いんだけど...北方領土とかセクハラ発言とか飲酒とか人様に迷惑かけちゃあかんやろ」
ほだか「....」


ほだか「でも貴方に見捨てられたら死んじゃいます...お願いします何でもしますから」
syamu「じゃあ物買ってきてswitchとPCとおにぎり」


ほだか「自分で買いに行きゃあいいでしょう?私はそう言いたい...(まだらハゲニートの癖に態度でかいな)」
syamu「ほだか、お前は俺に命を握られとるんや。お腹が空いてるから早く買ってきて」

50: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:34:28.35 ID:Pl9ovhfya
橋下「おい戦犯!聞いてんのか」
ほだか「ファッ!?橋下さん」
橋下「お前いつまで道草食っとんのやさっさと謝罪せえや...お前のせいで維新の会存続どころか日露関係がぶっ壊れそうなんやぞ」

ほだか「お断りします!自分のやった事は全て正しいし間違っているのは貴方達です。もし僕が謝罪すると言うのなら、それと同時に貴方や他の議員や官僚の悪行を明るみにします」
橋下「いいかげんにせえやデカイ声出してこの馬鹿たれが...近所に聞こえるんやぞこの会話」

橋下「まあええわ...気がすむまで土竜とタレントごっこしてたらええ...お前に期待した俺が馬鹿やったわ」
ほだか「二度と私の邪魔をしないでいただきたい」

51: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:34:41.48 ID:Pl9ovhfya
ほだか「ふぅアンチは嫉妬でアンチするんだよな。さっさと買い物済ませて帰るか」
店員「あれっ?ひょっとして丸山議員ですか」
ほだか「イェッ...人違いですぅぅ」
店員「他人の空似って奴ですか...失礼しました
しかし丸山議員も間抜けなことをしましたね。あんなに良い経歴持ってるのに」

52: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:34:59.83 ID:Pl9ovhfya
ほだか「それは君が、君らがそう思っとるだけやで」
店員「??...はいお会計済みましたよ。ご利用ありがとうございました」
ほだか「syamuさん買ってきましたよ」
syamu「ありがとございますやであれっ...ほだかさん肌が荒れてますよー


ほだか「えっ...」
鏡を見るとほだかの顔は酷く荒れていた赤い吹き出物ができている
斑点もでき皮膚を触ると粉吹き芋が出た
それだけで無く目が小さくなってまるで土竜の様だった身長もやけに縮んだ気がするそういえばさっきからやけに怠い

53: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:35:22.94 ID:Pl9ovhfya
ほだか「何やこれ一体...」
syamu「ほだかさんも感染したんやね...Sウイルスに」
ほだか「何だっ!Sウイルスって」
syamu「このウイルスに感染すると段々とオラに姿形が似てくるんやそれだけやなく思考もオラみたいになるんだで」
syamu「最初は思考がそっくりになってそれから外見がオラそっくりになるんだでそうかほだかさんもオラの仲間になったのか喜ばしいやないですかぁ」
ほだか「そっ...そんな嫌だでお前みたいにはなりたくないだで...あっあっあっ」
syamu「それじゃあ二人で調理するぜ!」

54: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:35:34.14 ID:Pl9ovhfya
それから全国あちこちでサングラスをかけた小柄で小汚い小男を見かけるようになった
その数はどんどん増えていくのだがその理由を誰も知らなかった...ただ一人を除いては
おしまい

55: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:36:04.79 ID:Pl9ovhfya
老けたな自分、鏡に映る白髪混じりで干し葡萄の様なしわだらけの顔を見て思う。今の自分はとてもじゃないがカツカレーだの味噌キムチチャーハンだのをくえないだろう。それもそのはず、自分は85歳なのだから。

57: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:36:23.75 ID:Pl9ovhfya
syamu「それじゃあ、私の一日はじまるぞ、それでは病院へ行ってみよう!ウォウフォーウフォウフォウフォウフォウフォウフォウフォーウ、ウォウ!」

彼は無駄に健康で病院に行く必要は無いのだが、そこには暇を持て余した年寄り仲間がいるので、彼らの為に良く遊びに行っているのだ。
syamu「ウィイイイイイッス!
どうも~syamuで~す
あっ、今日は、お楽しみ会当日ですけども、参加者は、長谷川君と田所さんしか来ませんでした…残念ながら…はい」

58: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:36:42.87 ID:Pl9ovhfya
長谷川「おっ、俺はざっ、残念な奴じゃ、ない」長谷川は去年から病院に入院した。前立腺がんの治療の為である。


田所「この部屋の患者は俺と長谷川しかいないってはっきりワカンだね」田所は90代の年長者だ。もう歳の為に入退院を繰り返している。今回の入院も老人ホームで発作を起こし、一時は昏睡状態に陥ったのだ。恐らく次の発作が起きれば命はないだろう。

59: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:37:10.47 ID:Pl9ovhfya
syamu「二人とも暇そうやし本を持ってきたで」syamuは水泳選手の雑誌とAV大全集を彼らに手渡した。


長谷川「あっ、ありがとう、こっこれで色々捗るよ」
田所「イキスギィ、やっぱり海パン履いてる男の子は可愛いってはっきりわかんだね。」


syamu「二人とも、とりあえず落ち着け。まあいいんだけどさ、いいんだけど病院やし人様に迷惑かけちゃダメやろ。あっ、おほ~」
二人を諌めながらsyamu本人も偶然見かけたナースさんに勃起していた。
その後syamuは二人と他愛もない話を済ませて病院を出て行った。

60: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:37:25.36 ID:Pl9ovhfya
syamu「んーしょ、っとー♪あどっこらしょっとあよっこらしょういち!」
園内では子供が遊具やボールで遊んでいた。
中には動画撮影をしている若者もいる。
自分も若い頃はこういう所で色々な遊びをしていたな。あの頃は自分は大物になれると信じていた。だか、その結果全てを失った。

61: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:37:40.39 ID:Pl9ovhfya
家族も住所もプライバシーも居場所も。それから逃げ出し一人暮らしを始めたのだ。社会福祉を受け。日雇いを続けながら今日まで生き延びてきたのである。と下らなく過去を回想していると足元にボールが転がってきた。

62: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:38:04.98 ID:Pl9ovhfya
子供「あっ、すいません」
syamu「inじゃねーの」
syamuは子供にボールを手渡した。多分今の子供に自分がネットで有名人だったと言っても信じてもらえないだろう。


疲れが取れた彼は再び墓参りに向かう。
syamu「お久しぶりで~す、syamuで~す」
齋藤光と書かれた墓石に手を振る。
二人は年を取ってから再び愛し合う様になったのだ。しかし甘い日々は長くは続かなかった。シバターは最近この世を去ってしまったのだ。
ようやく分かり合えるようになって離れ離れになるとは、syamuは苦い思いをした。

63: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:38:38.85 ID:Pl9ovhfya
syamu「シバターさんのためにココアヨーグルト作ってきました」


墓にココアヨーグルトを置く。そういや自分が作ったオリジナルメニューを何やかんや言いながらも食べてくれたのはあの人ぐらいだったな。syamuの頭の中のシバターは笑ったり、怒ったり、落ち込んだり、歌ったり、踊ったり。色々とアドバイスも貰ったっけ。
皺だらけの手に涙がポタポタ落ちる。もう彼はどうしようとも戻ってこないのだ。


そんな時背後からあの懐かしい声が聞こえた
「順平暗いんだよ!!」
思わず後ろを振り返るが誰もいない。
貝塚土竜はココアヨーグルトを片付けると家に帰った。
もう自分にはユーチューバーとしての活動は無理なのだろう

64: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:38:54.92 ID:Pl9ovhfya
体力だとか歳の問題がある訳ではない、気力がないのである。
そんな自分が動画を作っても面白味などないだろう。
パソコンをつけ最近の動画投稿者を見る。誰もがやる気に満ち溢れ、思い思いに生き生きと行動していた。
願わくば彼らが自分の様にならないように。

おしまい

65: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:39:26.99 ID:Pl9ovhfya
syamu妹は神奈川と向かった。兄が愛した人の実家へと。
syamu妹「お久しぶりですねシバターさん。お元気ですか?」
シバター 「あっ妹さんか、元気だよ。」


一年ぶりに見るシバターさんの顔は幾分元気が衰えている様だ。前はあんなに恰幅が良かっだのに、今の彼はかなり痩せていて干物みたいだ。やはり死んだ兄は命と一緒にシバターさんの生気も奪っていったのだろうか。
syamu妹「先週お兄ちゃんの一周忌があったんです。」
シバター 「そう


表情を崩さないシバターさん。でも、私は会話をやめなかった。
syamu妹「シバターさん。私ずっとお兄ちゃんの事が好きだったの、小さな頃の夢はお兄ちゃんと結婚する事だったんだ。ちょっとお馬鹿だけど私にとっては頼りになる人だったから」
シバター 「...そうか」

66: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:40:01.39 ID:Pl9ovhfya
syamu妹「だからシバターさん、貴方にずっと嫉妬していたんだ、お兄ちゃんは私といるよりも長い時間を貴方と過ごしてた、そして楽しんでいた。」
長いこと掃除をしていないのだろう、埃まみれの床を払いながらシバターさんは答えた。


シバター 「馬鹿な事言わないでくれ。嫉妬していたのは君だけじゃないんだよ」
syamu妹「えっ?」
これは意外だった。お兄ちゃんはずっとシバターさんだけのものだと思っていたのに。


シバター 「君は女の子だからsyamuと一緒に仲良し兄妹として手を繋げただろう、それに幼少期からずっと暮らしているから思い出は君の方が多いよ。それに...」
法に触れるが、ガキだって作れたんだ。
syamu妹「やっぱり子供欲しかったんですか」

67: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:40:28.64 ID:Pl9ovhfya
シバター「俺はガキは嫌いだ、うるさいしものを散らかす...けど俺がどう頑張ってもsyamuにやれないものがガキだった」
シバター 「でも...やっぱり欲しかったな...子供: 」


ちょっと昔のことを思い出した。
syamu妹「おい!引きこもり」syamu「ん、ん、ん、何?」
syamu妹「お兄ちゃんってさシバターさんのどんな所に惹かれたの?」
私は手をお兄ちゃんの首にかける。
syamu「お前はもぉ~変なこと聞くぅ」
顔を赤らめるお兄ちゃん。でもどこか嬉しそうだ。


syamu「まあ、なんやその...」
「シバターは頭も良いし力もある、金儲けの才能もあるしちょっとやそっとの事じゃ傷つかなそうやけど...偽悪的でいつも損してしまうんや。人を傷つけたり炎上しているアイツを人は嫌っとるけど...シバターは心の中では泣いてるんや...そんなあいつに惹かれたんや」

68: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:40:41.40 ID:Pl9ovhfya
素直なお兄ちゃんの気持ちと太陽の様に眩しい笑顔、そのまま受け入れられはしなかったけど、私に勝ち目はなかった。
シバターさんの寂しさや悲しさがこの場にいると伝わった。傲岸不遜でお金に汚いシバターさん、何でも手にしたように見えるけど、側にお兄ちゃんがいなきゃひとりぼっちなんだ。

69: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:41:03.68 ID:Pl9ovhfya
私はシバターさんの手を握った。
シバター 「!?」
syamu妹「シバターさん、お兄ちゃんがいなくっても私がいるよ。まあ本当なら私がお兄ちゃんの手を握ってたけどね...」
シバター 「いや、それは違うだろ。syamuは俺のものだし」


そんなことは昔から知ってる。まあ、癪だから一生言ってあげないけどね。
syamu妹「まあ、お兄ちゃんの為みたいなもんだし。それにシバターさん、私の事を自分の娘だと思ってくれていいよ」
シバター 「はぁ!?何がどうなってそんなふざけた事言うんだ」

70: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:41:37.86 ID:Pl9ovhfya
syamu妹「さっき言ったじゃないですか、お兄ちゃんとの子供が欲しいって。私だったら血も繋がってるし丁度いいと思うけど」
シバター 「ふふっ...何だそりゃ」
シバターさんはちょっと笑った。昔と比べると力はないけど、たしかにニッコリと。


syamu妹「でもね、私が本当になりたいのはお兄ちゃんのお嫁さんだからね。シバターさんには簡単には譲らないよ!」
シバター 「俺だって同じさ」


シバターさんがひとりぼっちにならない様に一緒にいてあげることは出来る。シバターさんの中での一位になれなくたっていい、お兄ちゃんの代わりに彼を守ることが出来れば。
おしまい

71: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:41:53.67 ID:Pl9ovhfya
高木康輔「出来ましたよ。僕達の赤ちゃん//」
順平「本当か!やったな高木!!」
高木康輔「毎日生で出し続けた甲斐がありましたね。病院に行ったら10週目だってお医者さんに言われましたよ」
順平「よしじゃあ早速ミルクと玩具買いに行って来るぜ!!」

72: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:42:27.56 ID:Pl9ovhfya
高木康輔「ちょっと気が早いですよsyamuさん。まだお腹も目立ってませんし」
順平「ほいじゃけーん!!ヒューイーゴー!!」
高木「あれれ...まるで聞いてないや。まあそこがsyamuさんらしいや」
syamu「ベビー用品店着きましたよ~」
シバター「あっ、syamuさんじゃないすか。お久しぶりっすね。なんでベビー用品店なんかに?」


syamu「シバターさん、おはようございますやで。高木が妊娠したから赤ん坊のためにミルクとか玩具とか買おうと思ったんやで。シバターさんこそお子さんおらんになんでここに?」
シバター「赤ちゃんプレイをする為の道具探しに決まってるじゃないすかぁ。今度よし君に俺あやして貰うんですよ」
syamu「ソソソソ....」

シバター「本当はsyamuさんと一緒にやりたかったですけど、奥さんが妊娠中ならやめた方がいいですね。あとここに来たのはsyamuさんに一つ教えたいことがあって来たんすよ」
syamu「教えたいことって何やで?俺小学校の算数すらまともに覚えられへんのに」

73: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:43:00.43 ID:Pl9ovhfya
シバター「勉強のことじゃないっすよ。恒心教徒の事についてです。やつらsyamuさんみたいな有名な人に凸を仕掛けてるんです」
syamu「なんやそれ一体頭時間なるで...」
シバター「syamuさんがここに居る事は伝わっていないでしょうが...一応警戒して下さい。奴ら人を不幸に陥れる為には手段を選びませんから」


syamu「okわかったぜ!」
順平はガラガラにベッドメリーに粉ミルク、それに自分の好物の離乳食用のカレーを買って家路に急いだ。
小さい子の面倒を見るなんて妹以来だと思う。


あまり頼りないと思われがちだがsyamuは年の離れた妹二人の世話をしていたために、子供のあやし方にはある程度の知識があるのだ。これから生まれて来る自分の子供にその知識がどこまで応用出来るかわからないが、浜崎順平なりの子育てをしていきたいと思った。

74: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:43:15.03 ID:Pl9ovhfya
そうこう考えている内に高木と自分の愛の巣、いやこれから生まれて来る赤ちゃん物でもある家が見えてきた。
これからの生活はきっと幸せだろう。ユーチューブで金儲けできなくても、可愛い女子と遊べなくとも、パルム食べ食べできなくとも、高木とその子供とならどんな事でも乗り越えていける。
希望を持って玄関の扉を開けた。.....

75: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:43:27.19 ID:Pl9ovhfya
扉の向こうには地獄が待っていた。

76: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:43:46.24 ID:Pl9ovhfya
家の中には太った人間の胴体を二つ掛け合わせたような化け物が何体も蠢いていた。
その冒涜的な怪物はギシギシと奇妙な金切り声を上げて体を震わせていた。
syamu「えっ...何これは」
動揺する浜崎順平だが、すぐに高木とそのお腹の子の事が頭によぎった。
あの二人は大丈夫なのか。怪物どもを避けてすぐさま駆けつけた。


高木康輔の頭は何者かに踏み潰されミンチになっていた。
開腹手術を受けたかのように腹部は切り裂かれていた。真っ赤な血が部屋中に飛び散っていた。
syamu「だっ...誰がこんな事を...」
???「僕ですよ」
背後から尿道から小便が滴るようなねっとり声がした。思わず振り返る。
面長で細身の顔半分にマスクを付けた男が立っていた。

77: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:43:59.03 ID:Pl9ovhfya
syamu「おおお前が...お前が高木を殺したんか...なんで殺したんや!!!」
???「はい、僕の名前は安藤良太。恒心教徒の一員です。以後お見知り置きを」
syamu「お前の自己紹介なんてどうでもいい!!なんの理由で殺したんや!」
安藤「理由...?強いて言うなら貴方の悲しむ顔が見たかっただけです」

78: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:44:23.57 ID:Pl9ovhfya
安藤はそう言うと手にあるものを取った。
それは生まれるはずだった高木と順平の子供...胎児だった。まだ2、3cmくらいの大きさで、ガラス玉の様な小さな黒い目が付いていた。頭部優位に発達していたのか、大きな頭がデロリとたれていた。出来上がる途中だったのだろう、小さな耳が付いていた。


syamu「そっ...その子は!?」
順平が言い終わる前に安藤は胎児の頭を食い千切った。
安藤「オエッ...どこのどいつだよ胎児が美味しいなんて言った奴は」ペッ ペッ
頭を噛みちぎった後、痰の様に吐き捨てる。
syamu「こっ、この野郎!!」

79: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:44:45.58 ID:Pl9ovhfya
激昂した順平は安藤に殴り掛かろうとするが、安藤の背後にいる怪物に羽交い締めにされる。
安藤「以外と威勢あるんですね。命乞いとかすると思ってましたよ」
syamu「高木を狙うなら俺を狙うべきやろ...高木には何の罪も...」


安藤「でも高木君は岩間にストーキングしてましたよね。それに岩間の叔母様やお母様にインタビューを行なっていた。それが結果的に岩間のご両親の死の遠因を作った」
安藤は淡々と喋る。
syamu「.....殺せ」
安藤「はっ?」

80: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:45:14.19 ID:Pl9ovhfya
syamu「オラを殺すんや...高木のいない世界なんて何の意味もない」
安藤「私は嫌な思いしてないからなんとも思ってませんけどね...貴方なんで殺しませんよ」
syamu「何でや...」


安藤「さっき言ったでしょ...悲しむ貴方の顔が見たいって。順平さん...貴方にも味あわせてあげたかったんですよ、愛する人が理不尽な理由で殺される想いをね」
安藤「オラっ!!はらけんまども道を開けろ」
安藤が指を鳴らすと怪物どもが部屋の隅に集まりだした。
syamu「何をした...」


安藤「順平さんこのまま逃げても良いですよ。貴方はこの先苦しみ続けるんだ、愛した人がいない絶望を...何もできない無力で無能な自分を恨み続ける人生を送るんだ」
どうする自分...このままここにいれば安藤に復讐ができる。いや...できるのか?
怪物どもを従えたコイツに勝てるのか。
だと言ってもここまま逃げる事も...

81: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:45:34.10 ID:Pl9ovhfya
気がつくと順平は雨の中、行くあてもなく走っていた。
自分は結局逃げ出したのだ。
順平はただただ走った。どうすることも出来ない自分に怒りながら。


シバター 「あれっ、syamuさんこんな雨の中どうしたんすか?高木君と夫婦喧嘩でもしました?」
車に乗っているシバターに偶然出会った。
それまで我慢していた涙が、ダムが崩壊した時の様に溢れ出す。
syamu「しっ、シバターざん、オッオラの子供どだがぎが殺されただでぇぇぇ」

82: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:46:05.35 ID:Pl9ovhfya
シバター「しゃ、syamuさん落ち着いて。とりあえず車にはいりましょう」
シバターの車に乗った順平はこれまでに起きた事を話した。


syamu「おっ、オラは卑怯者の最低な男、親、夫だでぇぇ~」
泣き叫びむせび泣く順平。
そんな彼をシバターは優しく抱きしめる。
syamu「!?」
シバター「syamuさん、自分をそんなに苦しめないで。悪いのはあんたじゃない恒心教徒だ!それにいつまでも悲しんでちゃ二人は浮かばれない」

syamu「そう...だでか?」
鼻水を啜りながら言う。
シバター 「そうさ。あんたは生きなきゃいけない。ちょうど神奈川には恒心教徒のレジスタンスがあるんだ。そこに参加して俺たちで高木君と赤ちゃんの敵を取るんだ」
syamu「そうや...いつまでも泣いちゃおれん...安藤を倒さないかんのや」
決意を新たにした順平。

83: 風吹けば名無し 2019/07/22(月) 06:46:15.69 ID:Pl9ovhfya
だが、彼は知らなかった。車を発進しようとハンドルに手を取ったシバターの口角が上がっているのを。

おわり

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